市川聖マリヤ教会
教会での出来事

2018年04月29日
教会報「聖鐘(チャイム)」巻頭言から(2018年5月)

「あなたがたに平和があるように」

牧師 司祭 ダビデ 渡部 明央
 
 4月から市川聖マリヤ教会牧師、および浦安伝道所管理牧師に就任致しました、司祭の渡部明央です。前任地は神奈川県の藤沢聖マルコ教会でしたが、前任地も含め、これまで派遣された教会はすべて神奈川県でしたので、千葉県は初めてになります。市川近辺の地名も分からず、右往左往していますが、引っ越してきてから1ヶ月ほど経ち、少しずつ市川に馴染んで参りました。10年ほど前になりますが、神学生の時に1年間、市川聖マリヤ教会で実習させて頂いたことがございます。久しぶりにお会いする方も、初めてお会いする方も、これからご一緒に主イエス様が示される喜びの道を歩んで参りたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 今教会は主イエス様のご復活を祝う期節を過ごしています。ご復活の主イエス様は、弟子たちの前に現れ、「あなたがたに平和があるように」と言われました。聖書には、「弟子たちはユダヤ人を恐れて、自分たちのいる家の戸に鍵をかけていた」(ヨハネによる福音書20章19節)とあります。主イエス様が十字架にかかる時、弟子たちの多くはその場から逃げ去ってしまいました。弟子の一人であるペトロは、イエス様のことを3度も「知らない」と言って十字架刑に処せられようとしているイエス様との関係を否定します。弟子たちは師であるイエス様を失い、悲しみと恐れ、そして師を裏切った後悔の内にいました。

 そこへ主イエス様は現れ、「あなたがたに平和があるように」と言われました。この言葉には、「神様が共におられる」という意味があります。主イエス様は、ご自分を裏切り、逃げ去ってしまった弟子たちを咎めることなく、彼らを赦し、「あなたがたに平和があるように」と、弟子たちを包まれたのです。この言葉によって弟子たちはどれだけ慰められ、励まされ、そして勇気づけられたことでしょう。

 聖餐式のはじまりに、「主イエス・キリストよ、おいでください」「弟子たちの中に立ち、復活のみ姿を現されたように、わたしたちのうちにもお臨みください」と唱和します。この祈りは、「おいでください」と呼び掛けていますが、主イエス様がわたしたちのもとに来てくださっていることを信頼し、確信している祈りであります。この祈りが表すように、復活の主イエス様はわたしたちの前にそのみ姿を現し、「あなたがたに平和があるように」と声をかけてくださっています。わたしたちも神様を忘れ、主から離れて生きている時があります。しかし主はそのようなわたしたちを赦し、御手を広げて慰め、「あなたに平和があるように」と言葉をかけてくださっているのです。この主イエス様のお姿にわたしたちが留まる時、神様の計り知れない平安に包まれ、慰めと励ましが与えられるのです。ご復活の主は、わたしたちにもそのみ姿を現してくださっています。そのことを覚え、祝いの時を過ごして参りましょう。
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